
2025年4月12日に、当会初の主催となるビズストーム研修が開催されました。
当会外からの参加者もあり、全13名に参加いただき、3卓での開催ができました。
各々が社長となり、市場の変化や競争を乗り越え収益を増やすという「経営」を、笑いあり、驚きありで体験できる、良い研修会となったように思います。
参加いただいた皆様、ありがとうございました。
本記事では、当日の様子をお届けいたします。
ビズストーム研修会の様子
最初はゲームのルール説明からスタート
まず初めに、MG研究会会長の谷口氏よりゲームの概要やルール説明がありました。
プレイヤーは各々中小企業の社長という設定で、市場には大企業もいるとのこと。
また、市場は昔からある成熟した市場と、成長途中にある新興市場の2つに分かれており、その市場の中でもターゲット層も3段階に分かれています。
どの市場の、どの顧客に対して、どのように自社のシェアを確保していくか?を考えるゲームとなります。
社長が出来る仕事は6種類
テストゲームを3期こなした後は、いざゲーム本番。
10枚のコインを貰って、8期で最善の結果を目指します。
社長ができる仕事(経営判断)は、「品質を高める研究開発」や「市場での認知を広げる広報活動」「従業員の採用や教育」「市場調査」など計6つ。
また「商品作り」も行うことが可能で、これらのうち毎期3つまで選び、コストを支払って実行します。

こちらは社長(または役員まで育った社員)だけが使用できる、経営判断(意思決定)のカード。

こちらは市場に売り出す商品のカード。どの市場に・いくらで・いくつ販売し、どのくらいの回収を目指すのか?の判断が求められます。
限りあるリソースで、最大の結果を出すには
研究開発や広報活動だけでは商品が作れず、お金が出ていくだけ。
しかし、商品ばかり作っていては市場での競争力も上がりません。
社員を雇って商品を作らせることも可能ですが、当然、採用・雇用にもお金がかかります。
『何を、いつのタイミングで、いくらかけて実行するのか?』
をとても考えさせられるゲームとなりました。

某シミュレーションゲームのように、”自社内ではコントロール出来ないアクシデント”などもあったり。本当に良く出来ていると感じます。

今回は2枚中2枚ともマイナス方向に働く内容でしたが、逆にチャンスとなるカードもありました。
各々の性格がプレイに現れる
3つのテーブルに分かれて、それぞれが思うように市場の開拓を行い、自社のシェアを高めます。
市場の変化や、大企業の参入に毎期驚く人もいれば、市場調査で完璧に戦略を立てる人もいたり、各々の性格が表れるゲームでした。
自社が伸ばしていた市場に他プレイヤーからの新規参入(殴り込み)があった時などは笑いも起こり、終始、皆さん楽しそうにプレイされていました。
全8期が終わった結果は、以下の通り。
出来るだけ多くの資金を回収したいと商品を5つ作りましたが、最後の最後で新規参入があり3つの商品が売れ残ってしまいました。
(コイン3枚のロス)
それでも、私のテーブル内ではギリギリ2位という結果に。
1位の方は断トツで成績が良く、とても勉強になりました。
ビズストーム研修に参加してみた感想
今回の参加者からは、以下のような感想をいただきました。
“MG研修ほど疲れずに学べる”
“頭の体操になった、もっとやりたい”
“自身で計画した通りに進んだが、もっともっと稼いでる人がいて勉強になる”
“開発ばかりに集中しすぎて、新規参入があった時に対応できなかった”
“値付けでギリギリを攻めるには市場調査が大事”
“上手く行ってるプレイヤーの真似をすると良い結果になると感じた”
ちなみに、私は今回初めて参加してみたのですが、確かに『企業経営をリアルに体験できる』ゲームでした。
特に、「毎期の社長が出来る仕事数に限りがある」という点が妙にリアルだなと感じています。
実際の経営においても “やりたいこと” や ”やった方が良いこと” は沢山ありますが、その全てを実行するだけの余裕はありません。
だからこそ、数年後の実現したい形をイメージし、全体戦略を決めた上で、「今期何をして・何をしないか」という行動の優先順位を決めていく必要があります。
このゲームでもそれは同じで、戦略のない投資をしても結果(収益)には繋がりませんでした。
ルール自体は小学生高学年からでも理解できるくらいシンプルですが、なかなか奥が深いゲームです。本当に良く出来てます。
マネージャー研修や新卒研修、中学・高校・大学などで経済や商業の仕組みを学ぶのにも最適なのではないでしょうか。
次回の開催は2025年の秋頃の予定
今回、当会で初の主催となったビズストーム研修会。
参加者の皆様からは好評をいただくことが出来ました。
次回の当会による開催は、今年2025年の秋頃を予定しております。
また、ご依頼があれば個別開催も可能ですので、ご希望される企業様や団体様は気軽にご相談下さい。