去る2024年10月18日、5回目となる『企業内外の診断士交流会』を開催しました。
資格を活かし独立開業して活動している診断士と、企業に勤務しながら活躍している診断士が一堂に会し、診断士会としての活動報告やお互いの経験を話し合う会で、毎回参加者の皆様から好評をいただける集いとなっております。
石川県中小企業診断士交流会の目的
本交流会は、企業内で働く診断士が業務の壁を越えて交流し、互いに刺激し合うことを目的としています。企業内で活動する診断士も多い中、『資格を取得したものの活用の機会が少ない』との声があり、活躍する会員の情報を共有することで活性化を図ろうと、本会が開催されるようになりました。
こうした交流の場を通じて資格の活かし方が共有されるのは、各会員の成長だけでなく、会の発展としても意義のあることです。
今回も、新入会員や若手診断士を含む幅広い層が参加し、盛り上がりを見せました。
石井会長による挨拶
会の冒頭では、石井会長から、若手の参加が増えつつあることに触れながら、「彼らが持っている最新の情報や知識を、しっかりと共有し合い、そこからフィードバックを受けることが、診断士会全体の成長につながる」と熱意あふれるメッセージが送られました。
診断士の輪が広がり、活性化していくための重要な機会として、多くの参加者の心に響いたようです。
基調講演:津田均先生が語る「地域を元気にする診断士の役割」
基調講演では、福井県中小企業診断士会にて地域活性に取り組んできた津田均先生が登壇されました。
津田先生は、「診断士は企業だけじゃなく、地域全体を元気にすることができる!」と力強く語り、地域経済支援の具体例として福井県での「経営塾」や農林水産業の支援活動を紹介しました。
最後に、「診断士には、相手の話に耳を傾ける力が求められる」と締めくくり、聞く力の重要性について語られました。
AI研究会(KAIs)会長・長東氏の発表
続く発表では、当会「AI研究会」の長東会長が登壇し、『AIを活用して診断士業務を効率化する』可能性について、実例を交えて紹介しました。
特に、テキスト入力だけで動画作成が可能なNOLangや、ChatGPT、Geminiといった最新AIツールの活用例が紹介され、参加者から多くの関心が寄せられました。
AI技術の進展により、診断士の業務が大幅に進化する可能性が実感されました。
懇親会:診断士たちの交流が深まる
講演会後に開かれた懇親会では、参加者で杯を酌み交わし、立場を超えて皆の距離が一層縮まりました。
AI活用に関する話題や日常の趣味の話にまで及び、ビジネスだけにとどまらない和やかな交流が展開されました。普段はあまり話せない仲間とも、リラックスした雰囲気の中で本音トークが弾み、貴重な情報交換の場となったようです。
AIと診断士の未来
今回の交流会は、診断士にとってAIの未来と可能性を考える場であると同時に、診断士同士の絆が深まる有意義な時間となりました。第6回は来年春ごろに予定されておりますので、今回参加できなかった会員の皆様も、ぜひご参加下さい。
また、AI技術が進化を続ける中、診断士業務はより柔軟で、効率的なものへと変化していくでしょう。未来の診断士活動がさらに発展することが期待されます。
次回の「AIシンポジウム」(2024年12月6日開催)では、さらに進化したAIと診断士業務の融合について議論が交わされる予定です。AI技術がどのように診断士の支援ツールとして活躍していくのか、ますます楽しみが広がります。