9月12日、愛知県中小企業診断士協会と石川県中小企業診断士会のAI研究会メンバーによるオンライン勉強会が実施されました。
愛知県からは6名が、当会からは5名が参加し、総勢11名によるChatGPTのカスタムGPT機能を活用した事例紹介や、経営支援に関する意見交換が行われました。
「無料」で運用可能なAI活用事例の紹介
最初に、当会の遠田診断士によるAI活用事例の紹介があり、過去に石川県内の企業で導入された事例を詳しく解説いただきました。
事例の中では、Googleの提供する「クラウドサーバ:Colaboratory」や「クラウドストレージ:Google Drive」、AIライブラリに「PyTorch」を使用するなど、全て「無料」のサービスを利用して構築したAI業務システムの紹介や、その導入によって人の経験や能力に依存しない業務改善例なども紹介されました。
カスタムGPT(GPTs)の活用の可能性
また、ChatGPTはプロンプトの指定により、「企業独自のAI」や「目的に応じたAI」(カスタムGPT)の作成が可能ですが、
その具体的なAIの紹介や、内部のプロンプトの紹介、実際にAIを動かしてみるデモンストレーションも行われました。
特定の業界やニーズに特化したAIアシスタントを作成することも可能ですので、
本機能を活用することで、事業者の皆様は顧客の要望に応じた個別対応が可能となる他、
業務の効率化と質の向上が期待できます。
AIは大企業だけでなく中小企業や個人事業主でも導入が可能です。
今後、AIを活用していく流れはますます大きくなるでしょうし、それに伴いAIを効率よく活用するための技術「プロンプトエンジニアリング」の需要も、今後大きく増えることでしょう。
AIの成長速度は予想以上に速い
その他、画像生成AIや動画生成AI、音声生成AI、音声→文字への変換AIなどの紹介と活用事例もありましたが、
2022年1月のAIと、2024年8月時点のAIによるアウトプット品質の差はとても大きく、ここ2年間によるAIの進化には大変驚かされました。
シンギュラリティ(技術的特異点)は来年2025年に来るという話もあるように、
AI進化の速度は更に加速するのでしょう。
我々、経営アドバイスや業務改善の支援を行う専門家としても、AIへの表面的&知識的な理解だけでなく、実際の活用事例を含めた「実務に沿った理解」が求められるのではないかと感じています。
AIの導入や活用支援もお任せ下さい
本勉強会では、愛知県および石川県の中小企業診断士が企業支援の場において、
AI技術、とりわけChatGPTのカスタムGPT機能を、どのように活用するかについて、多くの有益な知見が得られました。
今後もオンラインによる定期的な勉強会を継続し、中小企業診断士間での情報共有と技術向上を図ると共に、
これらの技術や知識を元に各地域の経営支援に活用し、さらに具体的な成果を上げていくことが求められます。
当会にはAIを実際の経営支援に活用しているメンバーも多数おり、各企業様や状況に合わせた導入や活用支援も行っております。
業務の効率化や改善を検討されている方は、お気軽にご相談ください。